■住宅業界はどうなのか

 残念ながら同じです
お手元の見積書には、それぞれの工事項目が並び、最後のほうに諸経費という欄がある。これが前出の現場経費と本社経費である。工事費の15〜20%くらいか、確かにより少人数でこなしているところは可能なのかもしれないが、それぞれの工事項目には、隠された経費が振り分けられている。たとえばキッチンの金額が仕入れ値より少し上乗せしているとか、会社によってその差はあるが、ほとんどの住宅メーカー・工務店はそうしている。その隠れた経費が工務店や住宅メーカーの更なる取り分となる。
 大手住宅メーカーは、多大な宣伝活動費・展示場維持費・立派なカタログを武器に営業しています。それがただとお思いか? あなたの見積にその分が隠れているのです。見積上にコマーシャル代やらパンフレット代とはかけないですから、隠しているのです。その経費率は30%以上40%ともいわれています。
 300万値引きします。といわれると確かにうれしい、得した気分になる。そんな気質も原因のひとつです。その分はすでに隠されているのですが、いくら引いてもらうとほんとの価格になるのか施主にはまったく解らないはずです。見積書に出ている金額は経費がそれぞれのっていますから、実際に工事にかかっている金額もわかりません。旧弊となっている嘘・ごまかしがまかり通っています。これでは本来の信頼関係は生まれないはずです。


■解決策は

 簡単です。それぞれの工事金額は業者さんに支払う額と同額を計上し、会社の経費はきちっと見積る。業界の旧弊となっていた嘘・ごまかしを根絶し、情報を公開することで、お互いに納得し、信頼関係を築いた家造りをする。ただそれだけです。
 それぞれの原価の書いてある見積、設計費用にいくら、工事の監理にいくら、会社の経費がいくら。しっかりと把握して契約をすべきではないでしょうか。見積書に書いてある金額がそのまま、現場に来ている業者さんに支払われている金額、打合せしている設計者にはいくらかかっているか一目瞭然の健全な見積りが必要とされている時代がきています。